2004年4月24日

娘との対面。…そして…

 そんなこんなで、やっと吐き気が治まっても最悪な気分になっていた私。
 そんな私に看護婦さんが、
 「○○さん、落ち着いた?赤ちゃん見たら元気になるかな~?」
 と言って、赤ちゃんを動けない私のそばに連れてきてくれた。コンタクトも入れてないしメガネもかけずに手術していたけれど、もう一人の看護婦さん(手術中も頭の辺りにいてくれた人)が私にメガネをかけさせてくれた。

 初めて対面するわが子。
 すでにきれいに洗われていた。
 赤ちゃんとの対面、というとギャーギャー泣いてる赤ちゃんとの対面、というイメージがあったが、わが子はその時泣いていなかった。しかも目を開けていた!!(驚)

 『ほんとにこの子がさっきまで私のお腹の中にいたの?』
 と目の前でうごうごしているわが子を前に不思議な気持ちだった。全然実感がなく、感動という気分でもなかった(産声を聞いた時の方が感動してた)。

 わが子は私の生まれた時の写真にそっくりの顔つきをしていた。

 赤ちゃんを連れてきてくれた看護婦さんは
 「ホラ」
 と言って、私の額にわが子の顔をピトッとくっつけてくれた。
 とても温かかった。ああ、ちゃんと生きてるんだな、って温かい気持ちになった。

 そのうちに縫合も終わったらしい。
 実はわが子と対面してからしばらくの間のことは全く覚えてない。すぐに手術が終わったのか、それともしばらく間があったのか…??……今、私の記憶にあるのは、手術は終わっていて看護婦さんたちが私に服(持ってきていた半そでパジャマ)を着せてくれているところから。

 とにかくそんなわけで、私も無事に母親になることができたのだった。