2004年4月24日

NSTをつける

 NSTをつける。夜中のせいなのか、機械から心音は私には聞こえないようになっていた(無線でナースステーションには届くようになっていたようだ)。音がないのはさびしいけれど、逆に赤ちゃんの心音が早くなったり遅くなったりすると気になってしまう私としては、そのときの私にはちょうどよかった。
入院する前から続いていた出血のせいで何回もつけていたNST。この時のが一番苦しかった。もう時間は計っていなかったけれど、短い間隔で来るお腹の痛みと腰の痛み。痛みの波が来ているときには思わず息するのを忘れるほど。波が来るたびにこぶしを握り締め、耐えていた。
そんな中、ある時看護婦さんがとんできた。
「痛みがきたら息を止めないで深呼吸して赤ちゃんに酸素を送ってあげて。波が去ったらゆっくりはいて。」
数回看護婦さんと一緒に呼吸を整える。
今考えれば、その時は何度かお腹の赤ちゃんの心拍が落ちたりしていたのだと思う。それで慌ててきたのじゃないかと。
でもその時の私は「あ、これがよく聞くお産のときの呼吸の練習なんだなぁ。こんなことなら本で読んでもっと練習しておけばよかったかなぁー」などとのんきなことを考えていた。
とはいえ、頻繁に襲ってくる痛みをこらえるのはかなりつらかった。でも、痛みのたびに一生懸命深呼吸した。

 1時間弱のNSTが終わり、看護婦さんが装置を外してくれた
が、ベッド立ち上がってびっくり。なんと私が座っていたあたりは血でびしょびしょだった。(血といっても薄いピンク色のようなものだったけれど。)そういえば、機械をつけている最中、何度も膣から何かが出る感触があった。けれどNSTの間はあまり動けないのでそれが何かを確かめることもしていなかった。
……こんなことになっていたとは。
びっくりしたことはびっくりしたけれど、その日は暑かったし(少なくとも病室は^_^;)汗もかいたし、もしかすると本格的に破水したらこんなかんじになったのかな?と私は思っていた。
看護婦さんは心の中ではきっとこれはヤバイに違いないと思ってはいたと思うけど、その時には特にそれについては深くは触れなかった。
そして、「もう少ししたら先生の診察がありますから」と言い残して部屋を出て行った。
その後、私は痛みに耐えながらドキドキして待っていた。
が、出血がとまらなくなり、慌てて「出血が止まりません~(T_T)」と再びナースコールをした。
今度はさっきとは違う看護婦さんが来て、お産用の大きなパッドを換えるのを手伝ってくれた。お産用ショーツは産後のものなのでまだ大きなお腹の私にはかなりきつく、しかも大きなパッドもつけているため、かなり無理やりはいている感じになっていた。