2004年4月24日

陣痛?…そして、突然多めの出血

※出産の話には、一部生々しい描写もありますので、読まれる方はそのあたりをご承知の上、お読みください。細かい流れは記憶もあいまいな部分もありますので、実際と違ったことも多少あると思います。



 『その日』(4/24)の前々日の夜中じゅう、お腹の痛みに加えて腰がぐぐーっと押されるような不規則な痛みが頻繁にあり、よく眠れなかったが朝にはおさまってしまった。朝のNSTでも張りは何度か認められるものの、その痛みはほとんど消えていた。一応看護婦さんにそのことを伝えると「いい感じになってきてるのかもしれない(^-^)」とのこと。もう少しで始まるのかなぁとちょっと期待したけれど、昼間はたまにその痛みはあるもののおよそ規則的とはいえないし、何かをしている時には感じないほどのものだった。運動不足がお産の進みを悪くすると聞いていたので、外出許可をもらっていた私は、その日の昼間は歩いて10分ほどの駅ビルにショッピングに行ったりした。夜までそんな調子で、消灯後もしばらくは変わったこともなかった。
 夜11時ごろから、またあの痛みが復活してきた。
今度は結構規則的で10分間隔ぐらいある。けれど、たまに6分になったり15分になったりするので、前日に同じようなことがあってもおさまってしまったので、慎重に激痛に耐えながら間隔を計り続けた。おそらく確かにあれは陣痛でもあったんだろうと思う。
4時ごろ感覚が短くなった。何度もナースコールに手をかけては止めるを繰り返した。
そんな時……5時ごろだっただろうか。
突然、何の前触れもなく、何かが膣から流れ出た気がした。「え?何?」飛び起きてショーツの中を見てみると、出血していた。それもかなりの量。多分生理3日目ぐらいの量。
「これはやばいんじゃ……!??」
ドキドキしながらナースコール。
『どうしました?』
部屋の天井についてるインターホンみたいなナースステーションとつながる機械から看護婦さんの声がした。
「ちょっと多めに出血してしまって……」
さらにドキドキしながら状況を伝える。
『今行きます』
看護婦さんはすぐに駆けつけてくれたけど、私には待ってる間が長く感じた。その間もお腹の痛みはたびたび襲ってくる。
「出血したのはトイレで?」
駆けつけた看護婦さんが聞いてきた。
「いえっ、ナプキンに…。」
「そのナプキン捨てちゃった?」
「いえっ、今そのままつけてます…」
「ちょっと見せてください」
普通は血のついた生理用ナプキンを他人に見られるなんて恥ずかしくてできないことだけど、その時は四の五の言っていられない。指示に従った。
その量を見ると「とうとう来たわねー。」と看護婦さん。
息の詰まるような入院生活をして数週間、やっとお産が始まるんだ、と思うとホッとしたような、これからのことを思って不安なような複雑な気持ちになった。
大きめのお産パッドを看護婦さんに手伝ってもらいながら、つけた。痛みのせいか緊張のせいなのか、私の足は震えてしまっていた。

NST(分娩監視装置)をつけることになり、看護婦さんがその準備をしていると、先生(いつも診てもらっている先生。この病院の副院長)も現れた。(実は4時ごろ他の人のお産があり、先生もすでに下の階にいたみたいだった)
先生も「とうとう来ましたね。感染が早いか、っていうところでしたけど…」(すでに微量に破水していた私にとって細菌感染が一番の心配事だったので)
そう言われて、私もホッとしていた。感染してしまえばいやおうなく帝王切開といわれていたから、それを免れたということがうれしかった。